山崎まさよし「ワンモアタイム」コード攻略!初心者向け弾き方解説
シンガーソングライター山崎まさよしの代表曲であり、新海誠監督の劇場アニメ『秒速5センチメートル』の主題歌としても世代を超えて愛され続ける名曲『One more time, One more chance』。切なくも美しいメロディラインとアコースティックギターの繊細な響きは、今なお多くのアコギ弾き語りファンを魅了してやみません。
しかし、実際にギターを手にとって挑戦してみると、哀愁漂うイントロのアルペジオや要所で登場する複雑なコードフォームに壁を感じるギタリストも少なくありません。本稿では、初心者でも挫折せずに名曲のニュアンスをしっかり再現できるよう、カポ位置の設定から難関コードの簡易的な押さえ方、さらにはピアノでの伴奏アレンジまで、実践的なアプローチを網羅して解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:基本は「カポ2フレット+Gキーフォーム」または「カポなしAキー」の2通りで、初心者は響きが豊かで押さえやすいカポ2セッティングが最適。
- 要点2:つまずきやすいバレーコード(BmやF#7など)は構成音を間引いた簡易フォームを活用することで、無理なくスムーズなコードチェンジが可能。
- 要点3:イントロのアルペジオは親指のベース音(低音)を確実にキープし、ハイフレットのオブリガートを丁寧に鳴らすことが情感豊かな演奏の鍵。
【楽曲の魅力】映画『秒速5センチメートル』主題歌として愛され続ける理由
1997年にリリースされた山崎まさよしの通算4枚目のシングル『One more time, One more chance』は、本人が主演を務めた映画『月とキャベツ』の主題歌として世に送り出されました。その後、2007年に公開された新海誠監督のアニメーション映画『秒速5センチメートル』の主題歌に起用されたことで、国内外の若い世代へ爆発的に再浸透。時を経た現在でも、叙情的なアコースティックバラードの金字塔として確固たる地位を築いています。
切ない歌詞の世界観を支えているのが、ブルースやフォークのルーツを感じさせつつも洗練されたコード進行です。メジャーコードの明るさとマイナーコードの切なさが絶妙に交錯し、リスナーの胸に迫る哀愁を生み出しています。この楽曲をアコギ弾き語りのレパートリーに加えることは、ギター表現の幅を一段階引き上げる絶好のステップになります。
【カポ位置と基本キー】原曲キー再現とアコギ弾き語りのベストセッティング
原曲のキーは「A(イ長調)」です。ギターで原曲の音源に合わせて演奏する場合、アプローチは大きく分けて2つの選択肢が存在します。
1つ目は、カポタストを2フレットに装着し、キーG(ト長調)のフォームで演奏する方法です。このセッティングにすると、開放弦の豊かな響きを活かしたアコースティック特有のサウンドが得られ、難易度の高いセーハコードを大幅に減らすことができます。多くの音楽配信サイトやUフレットのコード表などでも、このカポ2設定が初心者から中級者向けに推奨されています。
2つ目は、カポタストを使わない「レギュラーチューニング・カポなし(キーA)」のアプローチです。山崎まさよし本人のライブ演奏のように、ハイポジションでの親指を使ったベース音指定(シェイクハンドスタイル)やパーカッシブなアタック音を重視するスタイルではこちらが好まれますが、左手の握力と柔軟性が求められます。まずはカポ2フレットでコードフォームの基本をマスターするのが上達への近道です。
【イントロの弾き方】印象的なアルペジオとTAB譜で見る演奏のコツ
『One more time, One more chance』を弾く上で最大の聴かせどころとなるのが、あのあまりにも有名なイントロのフレーズです。アコースティックギター1本で世界観を構築するためには、イントロの弾き方を丁寧になぞる必要があります。
イントロは主にアルペジオ(分散和音)で構成されており、コード進行はカポ2フレット換算で「G → D/F# → Em7 → D → C → Bm7 → Am7 → D7」という美しいクリシェ・下降進行をベースにしています。アルペジオをTAB譜で確認しながら練習する際は、以下のポイントを意識してください。
まず、右手の親指(P)で常に6弦または5弦・4弦のルート音(ベース音)を確実に弾き、人差し指(i)・中指(m)・薬指(a)で1〜3弦の高音弦をすくい上げるように爪弾きます。低音のサステイン(余韻)が途切れないように残しながら、高音部でメロディを歌わせるように奏でることで、原曲の持つ寂寥感と立体感を忠実に再現できます。
【初心者向けコード進行】難関バレーコードを攻略する簡易押さえ方
ギターを始めたばかりのプレイヤーにとって最大の難関となるのが、人差し指で複数弦を同時に押さえるバレーコードです。本作のサビやブリッジ部分には「Bm」「B7」「F#m7」といったコードが頻繁に登場し、左手の疲労や音詰まりの原因になりがちです。
そこで活用したいのが、初心者向けコード進行におけるバレーコードの簡易押さえ方です。例えば「Bm」を押さえる際、1フレットから5フレットすべてを人差し指でセーハするのではなく、5弦と6弦をあらかじめ右手で弾かない(または親指の腹で軽く触れてミュートする)前提で、1弦〜4弦のみを押さえる「簡易Bmフォーム(1弦2F、2弦3F、3弦4F、4弦4F)」を採用します。
このようにギターコードを簡単にアレンジすることで、指への負担を劇的に減らし、テンポを崩さずにスムーズなコードチェンジが可能になります。曲の流れを止めずに1曲通して弾ききる感覚を掴むことが、上達のための最優先事項です。
【リズムと表現力】ストロークパターンと抑揚をつけるアプローチ
アルペジオ主体の静かなAメロ・Bメロから、感情が爆発するサビへと展開するドラマチックな構成もこの楽曲の特徴です。サビではアルペジオからストロークパターンへと切り替え、ダイナミクス(音の強弱)を明確に表現します。
サビのストロークは、基本となる16ビートのシャッフル(ハネたリズム)を感じながら、「ジャン、ジャカ、ジャン、ジャカ」と右手を柔らかく振り抜くのがコツです。アクセントを2拍目と4拍目にしっかりと置きつつ、空ピッキング(弦にピックや指を当てずに腕を振る動作)を一定に保つことで、山崎まさよし特有のグルーヴ感が生まれます。
アコースティックギターのボディに軽く右手をヒットさせてパーカッシブなリズムを刻むアタック音を取り入れると、バンドレスの弾き語りであっても音の厚みと躍動感を演出できます。
【ピアノコード譜との違い】鍵盤で美しく伴奏するアレンジのポイント
本作はギターのみならず、ピアノでの弾き語りや伴奏でも高い人気を誇ります。ギターとピアノでは楽器の特性上、同じコード表記であってもボイシング(音の配置)の考え方が異なります。
ピアノコード譜を用いて演奏する場合、原曲のキーである「Key: A」のまま演奏することが一般的です。左手でオクターブのルート音(A、G#、F#、Eなど)をしっかりと鳴らして低音の土台を作り、右手で「C#m7」や「Dmaj7」といったテンションを含んだ豊かな和音を展開します。
ギターのように開放弦の響きに頼れないピアノでは、トップノート(一番高い音)のメロディラインを意識してコードを展開することが美しく聴かせる秘訣です。アコギとは一味違った透明感あふれるサウンドを楽しめます。
【ワンモアタイム ワンモア チャンス コード】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ギター初心者ですが、原曲通りのイントロを弾くのは難しいですか?
A1:イントロのアルペジオは一見難しそうに見えますが、テンポ自体はゆったりとしたバラードです。まずはテンポを極端に落とし、メトロノームに合わせてベース音と高音弦のタイミングを1小節ずつ分解して練習すれば、初心者でも確実にマスターできます。
Q2:カポタストは何フレットにつけるのが一番歌いやすいですか?
A2:原曲の音域通りに歌う場合はカポ2フレット(Gキーフォーム)が最適です。もし声の高さが合わない場合は、カポの位置を1フレットに下げたり、カポなしでキーを変更したりして、ご自身の声域に無理のないポジションへ柔軟に調整してください。
Q3:指弾き(フィンガースタイル)とピック弾きはどちらがおすすめですか?
A3:原曲の持つ繊細なニュアンスを再現したい場合は、指弾き(爪または指の腹)が適しています。一方、サビで力強いストロークの音圧を出したい場合は、サムピックを親指に装着してアルペジオとストロークを両立させるスタイルもおすすめです。
まとめ:名曲を美しく奏でるためのステップ
山崎まさよしの『One more time, One more chance』は、アコースティックギターの魅力が凝縮された珠玉の名曲です。イントロの情緒あふれるアルペジオ、サビの力強いストローク、そして切なさを引き立てるテンションコードの数々は、練習を重ねるごとにギタリストとしての表現力を大きく引き上げてくれます。
まずはカポ2フレットのセッティングと簡易コードを活用し、1曲を通してスムーズに弾き語る楽しさを体感してみてください。指がコード進行に慣れてきたら、オリジナルの装飾音や細かなダイナミクスに挑戦し、自分ならではの情感豊かな演奏を完成させましょう。 (出典: ワンモアタイム ワンモア チャンス コード(Yahoo!ニュース))