島がつく都道府県は5つ!由来と歴史や一瞬で覚える語呂合わせ
日本は周囲を海に囲まれた島国ですが、47都道府県の中で名前に「島」という漢字が使われている地域がいくつあるか即答できるでしょうか。実は、全国で該当するのはわずか5県にとどまります。
「本州や四国、九州本土にあるのに、なぜ『島』と名付けられたのか」「そもそもどんな歴史的ルーツがあるのか」といった疑問は、地理愛好家だけでなく学校のテスト対策や大人の雑学クイズでも定番のテーマです。5つの県の由来や背景にある地形の変遷、さらには一瞬で暗記できるスマートな覚え方まで詳しく紐解いていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:名前に「島」がつく都道府県は福島県・島根県・広島県・徳島県・鹿児島県の全国5県のみ。
- 要点2:多くの県で「中州・三角州」「縁起担ぎ(瑞祥地名)」「古代の地形」が名付けの直接の由来となっている。
- 要点3:「山」「川」がつく県や海なし県とセットで体系化すると、地理の知識が格段に定着しやすい。
【一覧】島がつく都道府県は全国に5つ!基本データと位置関係
日本全国の47都道府県を見渡すと、漢字表記に「島」を含む県は北から南へ綺麗に点在しています。まずは該当する5県の一覧と、それぞれの位置関係を整理します。
【島がつく都道府県一覧】
1. 福島県(東北地方)
2. 島根県(中国地方)
3. 広島県(中国地方)
4. 徳島県(四国地方)
5. 鹿児島県(九州地方)
東北に1県、中国地方に2県、四国に1県、九州に1県という分布になっており、関東・中部・近畿には1つも存在しません。また、京都府や大阪府、東京都や北海道などの大都市圏・主要地域を除外しても、県名に「島」を持つ自治体は極めて限定的であることがわかります。
島ではないのになぜ「島」?5県の名前の由来と歴史的背景
海に浮かぶ離島そのものではない本土の県に、なぜ「島」の文字が当てられたのでしょうか。古代の地形環境や戦国武将の都市計画、さらには縁起を担いだ改名など、各県には極めて興味深い命名の歴史が存在します。
■ 福島県:水害対策と縁起を担いだ武将の命名
福島県という地名は、現在の福島市中心部にあった「福島城」に由来します。かつてこの地は「杉目(すぎのめ)」と呼ばれていましたが、戦国時代末期の1592年頃、蒲生氏郷の家臣・木村吉清が城郭を整備した際に「福島」へ改称しました。信夫山(しのぶやま)周辺にかつて湿地や湖沼が広がり、高台が島のように見えた地形説に加え、「福」というめでたい文字を組み合わせた瑞祥地名(ずいしょうちめい)とされています。
■ 島根県:古代神話『出雲国風土記』に刻まれた原点
島根県の名は、かつての「島根郡(しまねごおり)」に端を発します。『出雲国風土記』の冒頭を飾る「国引き神話」において、八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が「八雲立つ出雲の国は狭布(さの)の稚国(わかくに)なるかも、初国小さく作らせり、故、縫はむ」と唱え、国を引っ張って縫い合わせた拠点が「嶋根」と記されています。日本海の沿岸部に見られる島々や岬の連なり、あるいは「島の根元・中心」を意味する古代語が定着したものと伝えられます。
■ 広島県:太田川デルタ(三角州)の開拓と毛利輝元の築城
広島という地名は、戦国大名・毛利輝元が1589年に太田川の河口部に城を築いた際、一帯を「広島」と命名した出来事が起源です。太田川が運んだ土砂によって形成された広大な三角州(中州=島)が広がっていたことから「広い島」と名付けた自然地形説が有力です。また、毛利氏の祖先である大江広元の「広」と、この地の土豪であった福島元長の「島」を組み合わせた武家由来説も語り継がれています。
■ 徳島県:吉野川河口の中州に築かれた「徳のある島」
徳島県は、阿波国に入封した蜂須賀家政が1585年に築いた「徳島城」がルーツです。城が建てられた場所は、吉野川の河口に位置する中州「渭津(いのつ)」の渭山でした。武将たちは水運に優れ防御に適した河口デルタを拠点に選ぶ際、より吉兆を招く名として「徳島」と改めました。広島と同様に、河川の河口地形が深く関係しています。
■ 鹿児島県:桜島を望む湾岸地名から広がる諸説
鹿児島という名称の発祥については複数の有力な学説が存在します。錦江湾に浮かぶ「桜島」の古名が鹿児島であったとする説、かつて野生の鹿の子(小鹿)が多く棲息していた島に由来する説、さらに火山灰(カグ)が降り積もる島「カグ島」が転じた説や、水夫(かこ)が集まる港の島「水夫島(かこしま)」に由来する説など、海洋と火山に密着した南九州ならではの歴史が背景にあります。
【テスト・雑学に役立つ】島がつく県5つの簡単な覚え方
試験対策や雑学マスターとして、5つの県を一瞬で引き出せる実用的な覚え方を紹介します。地理的な位置順や語呂合わせを使うことで、思い出すスピードが格段に跳ね上がります。
① 地理的な北南ルートで覚える「福・根・広・徳・鹿」
日本地図を北から南へ縦断するルートでインプットします。
・東北:福島
・山陰:島根
・山陽:広島
・四国:徳島
・九州:鹿児島
「フク・ネ・ヒロ・トク・シカ」とリズムで5文字を口ずさむだけで、漏れなく再現可能です。
② 語呂合わせストーリーで覚える
「福(福島)を着た鹿(鹿児島)が、島根の広い(広島)川で得(徳島)をする」
情景を思い浮かべるストーリー暗記法は、子どもの学習時や長期記憶への定着に威力を発揮します。
地理・漢字クイズで頻出!「山」「川」がつく都道府県&海なし県との比較
都道府県の漢字に着目したクイズでは、「島」のほかにも「山」「川」がつく地域や、「海に面していない内陸県」との組み合わせが頻出します。違いを一覧で整理しておくと、地理の全体像がより鮮明になります。
■ 川がつく都道府県(全国3県)
・神奈川県、石川県、香川県
「島」がつく県(5つ)よりもさらに少なく、全国に3県しかありません。
■ 山がつく都道府県(全国6県)
・山形県、山梨県、富山県、和歌山県、岡山県、山口県
山がつく県は6つ存在し、「山」が先頭に来る県(山形・山梨・山口)と末尾・中間に来る県(富山・和歌山・岡山)に分かれます。
■ 海がない県(内陸8県)
・栃木県、群馬県、埼玉県、長野県、山梨県、岐阜県、滋賀県、奈良県
本州中央部に密集する8県です。「島がつく県」はすべて海に面しているのに対し、内陸県には「山」がつく山梨県が含まれるなど、対比構造として押さえておくと知識の幅が広がります。
地名から見えてくる日本の地形と先人たちの自然観
都道府県名に「島」という文字が多く残されている理由は、日本列島が古くから河川の氾濫原やデルタ地帯、沿岸の砂州とともに発展してきた歴史を物語っています。
近代的な治水技術がなかった時代、大河の河口部に広がる中州や高台は、水運の利便性と外敵からの防御力を兼ね備えた戦略拠点でした。広島城や徳島城のように、あえて中州を城下に選定し、縁起の良い「島」の字を当てて繁栄を祈願した先人たちの都市経営の知恵が、現在の都道府県名として息づいています。
【島がつく都道府県】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「島」がつく都道府県に、完全な離島だけで構成された県はありますか?
A1:いいえ、存在しません。5県(福島・島根・広島・徳島・鹿児島)はすべて本州・四国・九州の本土に主要部を持っています。なお、島だけで構成される代表格の沖縄県には「島」の漢字は含まれていません。
Q2:名前に「島」がつく県庁所在地はいくつありますか?
A2:福島市、広島市、徳島市、鹿児島市の4市です。島根県のみ県庁所在地が「松江市」となるため、テスト等では引っかけ問題として注意が必要です。
Q3:都府県で「島」がつく地域はありますか?
A3:都・府には「島」がつく自治体はなく、すべて「県(5県)」に限定されます。
まとめ:地名のルーツを知ると47都道府県の見え方が変わる
全国に5つ存在する「島がつく都道府県(福島県・島根県・広島県・徳島県・鹿児島県)」は、単なる記号ではなく、太古の神話や河川三角州の開拓、戦国武将たちの都市計画といった幾重もの歴史を今に伝えています。
普段何気なく呼んでいる地名の漢字一文字に目を向けるだけで、その土地が持つ地形の特徴や人々の祈りが立体的に浮かび上がってきます。日常の雑学や旅行先での発見に、ぜひ役立ててみてください。 (出典: 島 が つく 都 道府県(Yahoo!ニュース))